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モスクワ、チェリョームシキ地区 [クラシック音楽]

岡山では今、大変なことが起こっていますが、久々に更新したいと思います。

1月30日の夜、NHKのBS-hiにてショスタコーヴィチの喜歌劇「モスクワ、チェリョームシキ地区」が放映された。いやぁ~、面白いのなんの・・・。興業的には超有名な作品ばかりを上演した方が安定した集客は望めるだろうし、演る方も楽に違いないと思うのだが、こういう作品を取り上げる挑戦的な姿勢に、まずは拍手を送りたい。そして、ただ取り上げたというだけでなく、演出も素晴らしかったと思う。名前は失念したが、演出と舞台美術と衣装の担当に同じ名前をみつけた。恐らく、この方を中心に、極めて完成度が高く、美しく、楽しい舞台が完成したのだと思う。

あらすじは次の通り。

1958年のモスクワ。サーシャとその妻・マーシャは家がなく別居状態が続いている。いつか自分たちの家を持ち、一緒に暮らすことを夢見ている。ティオプリ通りに住むバブロフとその娘・リードチカは長年住んでいた家を追い出され困っている(ソビエト中央委員会による都市計画のために取り壊されたものと思われる)。そんな2家族のもとに大都会・モスクワのチェリョームシキ地区に新築中のアパートへの入居決定が知らされる。そのアパートへは入居通知を受けた多くの人々が期待を胸にやってくるが、そこには悪行を働く役人・ドレベドニョフとその部下であるバラバシキンがおり、入居手続きが手間取る。

 

全体を通じて誰が主役なのかが明確ではないように感じたが、一応、若い娘・リードチカと若い男・ボリスの恋の行方はどうなるのか?という筋で、この2人が主役なのではないかと感じた(NHKのクレジット順は下記の通りで、誰が主役なのかが分かりにくい)。

チェリョームシキ地区へ向かう車の場面では「モスクワへ疾走」という有名な曲が歌われた。長いすのソファを2つ横に並べて座り、行ったり来たりという動きが可笑しかった。

なお、この舞台では歌を歌わない出演者が何人かいた。1つはバレエ団の4名で、最初から最後まで大活躍であった。もう1つは中央委員長の太った男と制服を着たアパートの管理人女性。この2人は演技がコミカルで非常に上手く、役者さんだったのかもしれない(いずれも日本語クレジットに記載がなかった)。

ショスタコーヴィチは色々な作品を作曲しているが、この手の作品への評価は高くはないように思われる。しかし、音楽は楽しいショスタコサウンド満載。ストーリーだって全然悪くはなかった。そして、演出がこの作品の魅力を上手く引き出していたように思う。全然解説になっていないが、書きとめておきたい。

 

2009年12月、フランス国立リヨン歌劇場

ショスタコーヴィチ作曲:喜歌劇「モスクワ、チェリョームシキ地区」(プロローグと全3幕)

アレクサンドル・ペトロヴィチ・ブベンツォフ(サーシャ):ロマン・ブルデンコ

マーシャ:クリスティナ・ダレツカ

セルゲイ・グルシコフ:アンドレイ・イリュシニコフ

リューシャ:エレナ・ガリツカヤ

リードチカ:オルガ・ペレチャツコ

セミョーン・セミョノヴィチ・バブロフ:ゲンナジー・ベズベンコフ

ボリス・コレツキー:ナビル・スリマン

ヴァヴァ:アリア・ゴルトセフスカヤ

フョードル・ミハイロヴィチ・ドレベドニョフ:ミカエル・ババジャニャン

アファナージ・イヴァノヴィチ・バラバシキン:アレクサンドル・ゲラシモフ

ほか

合唱:フランス国立リヨン歌劇場合唱団

管弦楽:フランス国立リヨン歌劇場管弦楽団

指揮:キリル・カラビッツ

 


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お知らせ「モスクワ、チェリョムーシキ地区」 [クラシック音楽]

ショスタコファンの方にお知らせです!!

1/29(土)の夜10時からNHK-BShiにて、喜歌劇「モスクワ、チェリョムーシキ地区」が放映されます!!!

どんなストーリーなのかは知りませんが、組曲となっているCDを聴く限りにおいて、愉快で素晴らしい、そしてシニカルなショスタコ・サウンドが聴けること間違いなしです。


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ベルリン・フィル「ジルベルター2010」 [クラシック音楽]

落語のマクラに「無くて七クセ」というのがあるが、すっかり更新のサボリ癖がついてしまった今日この頃・・・。

先日、NHKで放映されたベルリン・フィルのジルベスター・コンサート。皆さんはご覧になりましたでしょうか?試用期間を経て、コンサートマスターに正式に就任した樫本大進さんの初仕事としても注目されたコンサートでしたが、私は指揮のドゥダメルのファンになってしまいました(「銅メダル」だなんて言ってしまってゴメンナサイ)。

こういうお祭りコンサートは、普段はなかなか聴くことができないプログラムであることが多いと思うが、この日のプログラムの片寄り方には、いかにフランス(スペイン含む)音楽好きのアタクシでも、思わずニンマリという感じだった。

NHKのHPより、この日のプログラムを引用する。

2010年12月31日、ベルリン・フィルハーモニーホール

指揮:グスターボ・ドゥダメル

メゾ・ソプラノ:エリーナ・ガランチャ

管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

(曲目)

ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」

ベルリオーズ:劇的物語「ファウストのごう罰」から「ロマンス『燃える恋の思いに』」

サン・サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」より「バッカナール」、「あなたの声に心は開く」

ビゼー:歌劇「カルメン」より「前奏曲」、「ハバネラ『恋は野の鳥』」、「第3幕への間奏曲」、「セギディーリヤ『セビリアのとりでの近くに』」、「第4幕への間奏曲」、「ロマの歌『にぎやかな楽の調べ』」

ファリャ:バレエ組曲「三角帽子」第2部

(アンコール)

ファリャ:歌劇「はかない人生」から「スペイン舞曲」第1番

チャビ:サルスエラ「セベデーオの娘たち」から「ろう獄の歌」

ララ:「グラナダ」

ベルリオーズではじまったコンサートは、フランス~スペイン・プログラムであった。ベルリン・フィルでフランス系音楽とは・・・。

「ローマの謝肉祭」も「バッカナール」も大好きだが、私はファリャが好きだ。ファリャはスペイン人で、サルスエラという大衆的なオペラもどきの作曲を多数手がけていた、そういう作曲家であったという。しかし、フランスで作曲の勉強をし直しているはずで、フランスの名だたる作曲家に可愛がられた(のではないかと思われる)。

フランスの作曲家には南国スペインへの憧れのようなものがあるらしく、スペイン音楽はフランス音楽のテーマによく取り上げられる。このスペイン音楽であるが、厳密には色々なものがあるのだろうが、私はフラメンコに代表される音楽であると思っている。スペイン音楽は良く言えば情熱的でリズミカルな魅力に溢れているのだが、そのままでは泥臭い、強烈な異臭を放つ素材であるように感じる。そのような素材を、近代フランスの作曲家たちは、あたかもフランス料理を作るがごとく、上品に料理してしまう。そして、強烈な泥臭さは、程よいスパイスがごとく、心地よいものとして響いてくるのだ。

私がファリャを高く評価するのは、さらにスペインの素材を活かし、フランス~スペイン系クラシック音楽の芸術として昇華させている点だ。近代フランスの作曲家たちの作品にくらべて、スペイン色は一層に濃い作品になっている。しかし、泥臭さからは抜けだし、見事に洗練された面白い音楽に仕上げている。

「三角帽子」はよく演奏される第2組曲だったが、本プロ終了後、指揮のドゥダメル氏の短めの挨拶があり、アンコールが「スペイン舞曲第1番」。この選曲が素晴らしかった。元はサルスエラに近いオペラ「はかない(はかなき)人生」で最も盛り上がる場面。オペラではギターと民謡歌手風の男性の歌で始まり、この情熱的な舞曲へつながる。

指揮のドゥダメルはこうしたラテン系ノリノリの音楽が好みなのかもしれないと、中継をみていて思った。


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くらしき作陽大学管:マーラー「復活」 [クラシック音楽]

くらしき作陽大学は西日本では珍しい音楽学部がある大学だ。その名の通り倉敷市にある私大だが、校名の「作陽」とは何のことか分からない人も多いのではないだろうか?

実は、この大学はかつて、私の故郷・津山市にあった作陽音楽大学が20年ほど前に倉敷市へ移転したものなのだ。津山市は旧・美作(みまさか)の国。この地域のことを地元では「作州(さくしゅう)」と呼んでいる。「作」とはすなわち「美作」を表している。同じ系列の作陽高校は現在でも津山市にあり、サッカーが強いので知っている方もいるかも知れない。

作陽音大が移転するまで、津山市には美作女子大学(現・美作大学)と作陽音大の2つの大学があった。当時の人口は8万人程度で、小さな地方都市としては珍しい学園都市であった。津山市でマーラーをテーマとした国際音楽祭を開催する大きな理由となったのが、作陽音大の存在であった。学長に渡辺暁雄さんを招聘しての熱の入れようであった。しかし、交通の便があまり良いとはいえない地方都市で、大学経営は難しかったということだろう。また、当時、倉敷市の市長が選挙公約として、大学の誘致を謳っており、両者の思惑が合致しての倉敷移転となった。移転後の津山市は悲惨だった。音大生向けの下宿屋さんなどは、防音処置を施してある部屋が、借り手がいなくなってしまい本当に気の毒であった。

そのようにつらい思い出のある「くらしき作陽大学」だが、岩城宏之さんを最高顧問に迎え、意欲的な演奏会を展開していた。例えば、ストラビンスキーの「春の祭典」「ペトルーシカ」「火の鳥」というプログラムを1日で行うコンサートを東京で演ったりということもあった。今回紹介する演奏会はマーラーの交響曲第2番「復活」で、オーケストラ・アンサンブル金沢のメンバーとの協演であった。

 

平成11年1月24日、14時開演、倉敷市民会館

くらしき作陽大学音楽学部管弦楽団特別演奏会

管弦楽:くらしき作陽大学音楽学部管弦楽団

賛助協演

オーケストラ・アンサンブル金沢

指揮:岩城宏之

ソプラノ:佐々木典子

アルト:阪口直子

合唱:くらしき作陽大学音楽部合唱団

曲目:

マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」

 

どんな演奏だったかの記憶は残念ながら残っていない。素晴らしい演奏だったことは確かだ。また、長い第一楽章終了後、指揮の岩城さんはきっちり5分間の休憩をとっていたことを覚えている。第一楽章はあまりに激しい演奏のため、楽器を休ませるためにマーラーは楽譜にそのような指示を書き込んでいるのだという。この間、指揮の岩城さんは指揮台の上で休憩していた。なんとも不思議な「間」だったことを覚えている。

この曲は目立たないがパイプオルガンが使用される。倉敷市民会館にパイプオルガンは設置されていないが、プログラムにはオルガン奏者の名前が掲載されてある。電子オルガンを使用したのかもしれない。

アンコールの演奏があったかどうかは覚えていない。


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久々の更新 [クラシック音楽]

新年に入り、なかなかブログ更新できずにいます。書きたいことは色々とあるのですが・・・。こういう時、先輩ブロガーの方々はどんな風に対応しているのでしょう?と、いうことで、懐かしの鑑賞記の再開までには今しばらくお時間をお与えください・・・。

折角なので、最近「あっ!あの曲だ!!」と、思わぬところで、耳にしたクラシック音楽の話題を2つばかり・・・。

先月、岡山市出身の劇作家・坂手洋二さん率いる劇団燐光群の岡山公演があり、その鑑賞記は既にアップした。当ブログは「お笑い」ブログでありながら、「クラシック音楽」や「演劇」についての鑑賞記も同時にアップしている(要するに、ナマの舞台ものというコト)都合上、その時のカテゴリーは「演劇」であったため、劇中に流れたクラシック音楽の話題を触れていなかったのを思い出したわけだ。

その曲とは?それがロッシーニ作曲、レスピーギ編曲のバレエ音楽「風変わりな店」の「タランティラ」だと気づかれた方は相当な「通」と言わねばなるまい。「風変わりな店」は色々な変わった商品を売っているお店を舞台とした40分程度の短いバレエで、最後は商品がどんどん消えて、店主が大あわてするというたわいもないストーリーだが、曲は意外や意外というほどの名曲揃いなのだ。ロシアのコサックの踊りなんかも登場し、それも面白いのだが、秀逸なのがこの「タランティラ」だと思う。CDでは結構早い段階でこの曲は登場する。

さて、もう一つの話題はベルリンフィルのジルベスター・コンサート。ジルベスター・コンサートとは大晦日の夜に行われるお祭り的な演奏会のことらしい(聴きに行った経験がないので、詳しいことは知らない)。元旦に行われるウイーン・フィルのニューイヤー・コンサートに並ぶくらい、恒例のコンサートとして有名なのだそうだ。

昨年の大晦日(ついこの間です)のジルベスター・コンサートの模様がNHK(BS?)で放映されるらしく、その番組案内をたまたま観ていて耳にした音楽がファリャ「スペイン舞曲第一番」。どちらかというとフランス音楽が好みの私には、スペインの作曲家の音楽もフランス系に分類してしまう。そして、この曲の元はファリャが作曲したオペラ「はかなき人生」の中でもっとも有名なものだと思う。この曲はギターを演っている人には結構有名な曲なのだそうだが、私はオーケストラ演奏の迫力でこの曲を聴きたいと思う。

このたび正式にベルリンフィルの第一コンサートマスターに就任した樫本大進さんの初仕事とのこと。指揮はドゥダメル(いつも「銅メダル」と間違える)。詳しくはNHK・HPで・・・。


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プレートル指揮・パリ管弦楽団日本公演 [クラシック音楽]

世界の一流オーケストラはどこだろうか?世界で3本の指に入るオーケストラを人気投票で選んだら、ベルリンフィルとウィーンフィルは不動のメンツになりそうだ。残りの1つが難しい。シカゴ響だという人もいるし、最近ではコンセルト・ヘボー管の評価が高かったりもする。今回紹介するパリ管弦楽団は、私がもっとも好きなオーケストラなのだが、残念ながら3本の指には入ってこない。

パリ管の前身は泣く子も黙るパリ音楽院管弦楽団で、指揮者のアンドレ・クリュイタンスとともに初来日したときの演奏会の素晴らしさは伝説になっているという。

一口にクラシック音楽といっても、実は様々なタイプのものがある。本流はベートーヴェン、ブラームスをはじめとするドイツ音楽だと思う。ドイツ音楽の魅力は重厚で、幾何学的な特徴がある。こういう音楽はベルリンフィルが最も得意とし、日本では長らくN響がそうだった。

一方、私が好きなフランス音楽は、同じクラシク音楽でもドイツ音楽とは趣が異なる。その魅力は繊細で色彩的な魅力である。こういう音楽は、いかに超一流であってもベルリンフィルでは魅力的な音は出せないように思う。一昔前のN響がまさにそうで、シャルル・デュトワがくるまで、N響の音色は重くどんよりとしていて、フランス音楽を苦手にしていた。

パリ音楽院管弦楽団は、私はレコードやCDでしか聴いてはいないが、まさにフランス音楽のために存在するような音色を奏でていると感じる。まず、弦楽器の音が非常に軽い。金管も同じく軽い。そして一番の魅力は木管の豊かな音色であろうか・・・。

1967年にパリ音楽院管弦楽団は解散し、シャルル・ミュンシュを迎え、パリ管弦楽団として新スタートを切った。ところが、翌年の北米ツアー中にミュンシュが急逝している。そういう不幸もあってか、パリ管はパリ音楽院管時代ほどの輝きがないように感じられるのが残念だ。

さて、今回の演奏会は香川県高松市でのパリ管弦楽団日本公演である。指揮は巨匠・プレートルさん。瀬戸大橋のお陰で、高松市へは岡山市から電車でちょうど1時間程度で行けるようになっている。

 

平成10年11月14日(土)、香川県県民ホール、14時開演

指揮:ジョルジュ・プレートル

管弦楽:国立パリ管弦楽団

演目:

ビゼー:交響曲ハ長調

ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14

(アンコール)

オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」より「ホフマンの舟歌」

ブラームス:ハンガリー舞曲第1番

ビゼー:組曲「アルルの女」より「ファランドール」

 

席は前から5列目くらいの中央やや左寄り。金額も8千円程度だったと記憶している。一曲目のビゼーの交響曲はイイ曲だ。ビゼーの死後発見されたという唯一の交響曲。簡単そうにみえるが、こんな曲はやっぱり軽~く、おしゃれに演奏して欲しい。パリ管が似合う曲だと思う。

休憩後は幻想交響曲。私は子供の頃からベルリオーズの「ハンガリー行進曲」が大好きで、「幻想」も良く聴いていた。コンサートでもよく出会うメジャーな曲だが、パリ管の「幻想」は格別。本家の演奏を聴いた思いだった。

指揮のプレートルさんは、我が家にあるビデオ「ホフマン物語」(コヴェントガーデンでの収録のもの)でおなじみの指揮のおじさんなのでワクワクしたのを覚えている。アンコールの一曲目は静かなフルートの響きで始まり「ホフマンの舟歌」だった。この曲は今年のウィーンフィルでのニューイヤーコンサートでも、タイトルは違っていたが、プレートルさんの指揮で演奏されていた。プレートルさんも大好きな曲なのだろう。

一曲目が静かに終わり、満場の拍手の中、プレートルさんはくるっと180度、早業のように回り、突然「ハンガリー舞曲第一番」がはじまった。プレートルさんもオーケストラも、もう、ノリノリだった。

最後のアンコールは定番中の定番。「ファランドール」でお開きに。実に美しい音色に堪能したコンサートだった。


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岡山交響楽団第25回定期演奏会 [クラシック音楽]

このブログをはじめたきっかけは、地元のアマオケ・岡山交響楽団(岡響)の第50回記念定期演奏会での感動を何かに残しておきたいという衝動からだった。その岡響、私が最初に聴いた演奏会は第25回定期演奏会だった。本日、本棚から当時のパンフレットが出てきて思い出したのだ。岡響さんの演奏は何回か聴いているはずだが、定期演奏会を聴いたのは多分、第25回と第50回の2回だったと思う。偶然だが、大きな節目の演奏会に居合わすことができたのは何かの縁かもしれない。

 

平成9年5月18日(日)、岡山シンフォニーホール

指揮:吉岡弘行

管弦楽:岡山交響楽団

演目:

スメタナ:連作交響詩「わが祖国」より「ヴィシェフラド(高い城)」

ドビュッシー:小組曲(ビュッセル編曲)

 第1曲「小舟にて」

 第2曲「行列」

 第3曲「メヌエット」

 第4曲「バレエ」

ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調「革命」作品47

(アンコール)

グノー:歌劇「ファウスト」よりバレエ音楽「トロイ人の娘の踊り」 

岡響はこの演奏会の前年、岡山県芸術祭賞を受賞。今回は岡山出身の音楽家との共演という企画で、客演指揮に吉岡弘行氏を迎えての記念コンサートとなった。

岡山シンフォニーホールは平成3年9月に開館。当時、私は岡山市内勤務になってまだ間もなかったため、同ホールの体験も兼ねて聴きに行ったという記憶がある。当日は全席自由席だったため、2階席正面→3階右バルコニー上席、1階正面中央席と移動して鑑賞した。

1曲目。スメタナといえば「わが祖国」。ところが、この日演奏されたのは有名な「モルダウ」ではなく、「高い城」。初めて聴く珍しい曲だった。

2曲目は大好きなドビュッシー「小組曲」。若きドビュッシーのピアノ連弾曲をビュッセルという人が管弦楽用に編曲した小編成の可愛い曲だ。全曲演奏しても15分程度の短い曲。ただし、2曲目のタイトルの「行列」は意味不明でナゾだ。

休憩後、この日のメインのタコ5。現在でこそ、マーラー、ショスタコ、プロコが大好きな私だが、当時はショスタコーヴィチの曲はこの5番と7番の第一楽章くらいしか知らなかったと思う。5番は今でこそ超メジャーな有名曲で、コンサートでも頻繁に演奏される曲目だが、高々10年ちょっと前までは、タコ5でさえ、そんなに演奏機会が多くはなかったように思う。驚いたのは、周りに座っていたおばちゃんたちが、みんなタコ5が好きそうな雰囲気だったこと。お客さんのレベルも高い。

アンコールはグノーの歌劇「ファウスト」のバレエ音楽より1曲。ゆったりとした実に美しい曲だ。アンコール曲としては珍しい選曲のように感じたが、岡響では平成6年の第20回定期演奏会でこのバレエ曲の全曲を演奏していてレパートリーになっていたのだろう。

というわけで、随分古いコンサートの感想記となった。我が家の本棚にはまだまだ当時のパンフレット類が埋もれているはずなので、少しずつ紹介していければと思っている。


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祝・新装開店「アルテゾーロ・クラシカ」 [クラシック音楽]

本日は、お店の宣伝です。

その名も「アルテゾーロ・クラシカ」。イタリア料理のお店ではありません。クラシック音楽のCD・DVDの専門店です。不覚にも全然知らなかったのですが、9月11日に岡山市天神町にオープンしていました。

先週、岡山日日新聞という地元の夕刊紙で、どこかで見たことのある男性の写真が載っていました。そして、直ぐに思い出しました。その方は、岡山シンフォニーホール1階のCDショップ(新星堂さん)にて、長年カウンターに立っていた方でした。

実は、今年の夏頃、岡山シンフォニーホールのCDショップが閉店してしまい、以来、同ホールの1階が広大な空き店舗になってしまっているのです。そして、このCDショップは岡山でも便利な立地にあり、在庫も豊富で貴重なお店でした。仕事帰りに立ち寄ると、いつも、新作のCDが並べられており、眺めているだけでも楽しいものでした。そして、たまにCDを購入すると、この方がニコニコ顔でポイントカードにスタンプを押してくれるのでした。

新店主さんは岡山のご出身ではないそうですが、長年、岡山のCDショップのカウンターに立ってきたため、地元の固定ファンと固い絆で結ばれ、岡山での独立を決心されたようです。お店は岡山県立美術館と岡山東税務署の中間のあたり。ヒロノミンVさんがよく利用されていたという日本料理店「吉晶」があったところ(現在は南イタリア料理店の看板が出ている)の斜向かいのあたりです。

小さなお店なので、在庫には限りがありますが、注文をすればすぐに取り寄せてくれます。また、ここがポイントなのですが、新聞のイベント欄等で掲載されていないような音楽会の情報が、ココでは入手できます。今月だけでもこんなにたくさんの演奏会が岡山で行われるのかと驚かれること間違いなしです。岡山の方はぜひ、一度、お立ち寄りください。幸せな気分に浸れること請け合いです。


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訃報-ルドルフ・バルシャイさん [クラシック音楽]

指揮者のルドルフ・バルシャイさんが亡くなった。86才だった。

バルシャイはロシア出身で、モスクワ音楽院にて弦楽器などを学び、当初はビオラ奏者として活躍。1950年代に指揮者としてデビューした。作曲はショスタコーヴィッチに師事した。録音ではショスタコーヴィッチの交響曲全集を完成させている。

私がバルシャイ氏を知ったのは、当ブログで紹介したマーラー「交響曲第10番(バルシャイ版)」での指揮だった。この時はサントリーホールへ私が初めて行った時で、思い出深い演奏会だった。この曲はクック版が最も有名だが、バルシャイはこれを元にしながらも打楽器の編成を増やし、派手に盛り上がる曲にした。出来は、あくまで私の主観だが、クック版よりもバルシャイ版の方が良くできていると思う。クック版に足りないものがバルシャイ版にはある。バルシャイ版は数は非常に少ないがCD化されているので、聴いたことがないというマーラーファンの方は必聴だと思う。

知り合いの音楽ファンに教えてもらったのだが、バルシャイといえばショスタコーヴッチの交響曲全集なのだそうで、その良いところは何と言っても値段が安いことなのだそうだ。最近でこそショスタコーヴィチのCDは入手が容易になったが、10年ほど前には5番以外はほとんど店頭では見かけなかったように思う。そしてコンサートでの演奏機会も極めて少なかった。そういう時代にバルシャイのショスタコ全集は貴重な存在だったのだろう。

マーラーをテーマに4年に1回のペースで開催されてきた津山総合国際音楽祭は前回、マーラー「交響曲第10番(クック版)」が演奏され、約20年の歳月をかけて全曲演奏が完了した。次回プログラムはまだ未定のようだが、私はぜひ、もう一度マーラーの「交響曲第10番」をそれもバルシャイ版で取り上げて欲しいと思っていた。もちろんバルシャイの指揮で・・・。

バルシャイさんのご冥福をお祈りいたします。


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NHK:バーンスタイン特集 [クラシック音楽]

3週連続でNHKで放映されていたバーンスタイン特集。最終日のマーラー、録画してあったものを昨夜観ました。

管弦楽はウイーンフィルで1970年代の録画でした。曲目はマーラーの交響曲で5番と9番。昨夜は5番だけ観ました。

この映像は20年以上前にNHK教育テレビで放映されていたものを録画して観ていた記憶があります。当時、マーラーはまだ演奏機会が少なく、バーンスタインが意欲的にマーラーの交響曲を取り上げ、ウイーンフィルとの全曲録画に取り組んだのでした。

ウイーンフィルといえばカール・べームという巨匠指揮者が有名でしたが、べームは頑なにマーラーを振りませんでした。マーラーの音楽は物真似に過ぎず、独創性に欠けると考えられていたといいます。しかし、バーンスタインはそうした偏見に自ら立ち向かったのです。

今回の映像は私が観たことがないリハーサル風景もついていて面白かったです。超一流オーケストラであるウイーンフィルの面々に、バーンスタインの容赦なきダメ出しが飛んできます。「これはマーラーなんだ!」というバーンスタインの声が印象的でした。そして、マーラーの音楽は普通に演奏したのではダメなのだとか・・・。ある意味何でもアリ、色々な挑戦が可能な音楽、それがマーラーの交響曲であるということなのでしょう。

さて、この映像。とても可笑しなことに気がつきました。リハーサルの映像が20分以上あり、指揮者の右手にビオラ陣がいたのですが、ビオラの主席奏者が、本番映像で別の奏者に代わっているのです。リハーサル時には頭髪が黒い奏者だったのが、本番では茶髪の奏者になっていました。そして、その茶髪の奏者の後方の客席に真っ赤なドレスの女性が目立っていました。変だなと思いながら演奏を鑑賞し、第4楽章、あの有名な映画「ベニスに死す」で用いられたあの音楽が始まった時、異変がありました。それは、ビオラの主席奏者がリハーサルの時の黒髪の奏者に代わっていたのです。そして、茶髪の奏者の後方にいた真っ赤なドレスの女性もいなくなっていました。

想像では、この映像は、別々の日の演奏会の模様をつなぎ合わせたものであろうということです。9番はこれから鑑賞しようと思いますが、同じような異変が見つかるかもしれません。


タグ:マーラー
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