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劇団燐光群「3分間の女の一生」 [芝居]

久しぶりの更新となってしまった。劇団燐光群の芝居の続き。予定では岡山市民文化ホールでの「ワールド・トレード・センター」の順番だったが、どういうわけか当日のパンフレットが見当たらない。あのパンフレットは終演後、坂手洋二さんにサインをしてもらった宝物だけに、どこかにしまってあるはずだ。見つかり次第、感想をアップすることにして、今回は先日行われた「3分間の女の一生」を紹介したい。

主演は竹下景子さん。「黒点島-チェックポイント」以来の出演ということだ。「3分間」という時間についての絶対感覚ともいうべき能力をもった女性の人生が、バラバラの短いストーリーの積み上げで描かれていく。日清食品のカップヌードルの発売の場面ではお湯を注いでぴったり3分の時間を言い当てたりと、3分間にまつわる様々な場面でその特殊な能力が発揮されていく。一見、脈絡のない個々のストーリーは最後になって、全部がつながっていることが明らかとなる。

難解な作品が多い坂手氏だが、今回の作品は笑える要素が多分に含まれており、初めて坂手作品を観るという人にもある程度楽しめるように思えた。演出では演劇的な面白さにとことんこだわりをみせる坂手氏。舞台装置は簡易なものであるのだが、役者が各自椅子をもって登場したり、多数の鉄格子のようなものを並べたり、片づけたり、舞台の様子が次々に変わっていく。

面白かったのはジェットコースターの場面。10人程度の客と一緒に乗っているという設定で、役者は列に並んだ椅子に座っているのだが、効果音とともにまるで本当にジェットコースターに乗っているかのようなスリル満点の演技だった。客演の小山萌子さんなどは長い髪が本当に風になびいているように見えた。

客演の円城寺あやさんは存在感のある渋くカッコいい役だった。燐光群の看板女優である中山マリさんに感じがソックリで、同じような女優さんが2人いて可笑しかった。

その他はお馴染みのメンバー。「黒点島-チェックポイント」以来の燐光群となった(当ブログでお馴染みの)K先輩は、「黒点島」の時と出演者がソックリだと言っていた。K先輩お気に入りの鴨川てんしさんもイイ味を出していた。

 

平成22年12月17日(金)、岡山市民文化ホール、19時開演

劇団燐光群「3分間の女の一生」

作・演出:坂手洋二

配役:

女、軍司令部の女1、作業員4、女の人形(声):竹下景子

カオル、軍司令部の女3、3分間くん(声):円城寺あや

婦人、参加者、軍司令部の女2、タチバナ、タナカ、繁華街の通行人、クッキング教室の講師、ゲーム作家、海の女1、看守:中山マリ

マツダ社員、司会者、クニオ、ミヤギ、殺す人:猪熊恒和

別なおじさん、参加者、繁華街の男4、カオルの父親・母親、おじさん、初老の男、影の裁判長:鴨川てんし

おじさん、参加者、軍司令部の男3、繁華街の通行人、教頭先生、裁判官、医師、教誨師:川中健次郎

取材者、遊園地の係員、軍司令部の男1、作業員6、3分間くん(声):大西孝洋

男の子、参加者、軍司令部の男4、男、主任、繁華街の通行人、ハンバーガー屋の客、ジョーの幻影、ガス会社の従業員、シャルルの幻影、3分間マン:さとうこうじ

会社員、参加者、作業員2、ムラカミ、繁華街の男2、若者、コヤマ、放送、ダイバー、ムラカミの影:杉山英之

ジュン、女4、作業員1、繁華街の通行人、駅員、留守番電話、ジュンの影:小山萌子

主婦、参加者、女、ヤスコ、繁華街の通行人、殺される人、主婦、ヤスコの影:松岡洋子

若者、参加者、ミドリ、養母、繁華街の通行人、目撃者2、海の女4、影:樋尾麻衣子

別の子ども1、参加者、娘、繁華街の通行人、少女時代のカオル、マダム、海の女8:笹野鈴々音

少女、アシスタント、作業員3、ミナト、繁華街の通行人、教会の人、女の人形(操り):長尾純子

別な少女1、アシスタント、繁華街の通行人、見知らぬ少女、女子大生、キョウコ、海の女6:安仁屋美峰

若者3の友人、参加者、乗客、作業員5、繁華街の男1、柔道選手、ダイバー、審判:西川大輔

受験生、参加者、繁華街の通行人、青年、ダム従業者、ダイバー、サポーター:武山尚史

若者2、参加者、乗客、軍司令部の男2、繁華街の通行人、レポーター、3分間くん(操り)、ダイバー、アナウンサー:鈴木陽介

若者3、ハシモト、乗客、繁華街の男3、目撃者1、女の人形(操り)、ヤマモト、ダイバー、解説者:橋本浩明

主婦仲間2、参加者、乗客、アイコ、繁華街の通行人、見知らぬ女、アナウンサー、女の人形(操り)、海の女7:高木充子

若者1、参加者、乗客、繁華街の通行人、見知らぬ主婦、看護婦、看護婦、海の女2、看護婦:渡辺文香

主婦仲間1、参加者、繁華街の通行人:桐畑理佳

若者1の友人、参加者、サナエ、助手、繁華街の通行人、その人、3分間くん(操り)、海の女3:矢部久美子

別な少女2、アシスタント、乗客、繁華街の通行人、若い女、海の女5:横山展子

別の子ども2、参加者、繁華街の通行人、若い女、ハンバーガー屋の店員:根兵さやか

 

平日だったので仕事が片づくかどうか分からなかったので当日券で行こうと決めていた。坂手氏の同級生だったY先輩は所用で行けず、K先輩と2人で行くことになった。先に仕事を終えたK先輩に頼んでチケットをお願いしたところ、当日券は完売直前だったそうだ。この日は坂手さんの出身高校の同窓会の方が多数観にきていて、一緒に来たのか小学生の姿も目立った。しかし、休憩なしの2時間20分は結構キツイ。

坂手氏はこの作品を通じて、一体、何が言いたかったのだろう?終盤で辺野古基地の場面が登場し、反戦的な内容となるところがあったが、前半の不思議な世界が、反戦的なメッセージの伏線であるとは思えない。楽しめたことは確かだが、坂手作品はやっぱり難解というのが率直な感想だった。


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