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浅草演芸ホール8月下席 [落語]

2カ月連続の東京出張となったが、今回はどの寄席へ行くか迷った。直前まで末広亭を第一候補に考えていたため、宿は新宿に確保していたが、急きょ浅草へ。やっぱり芸協が気になったのだ。昔は2月と8月は「ニッパチ」と言って、客の入りが悪い月とされていたが、最近はそうでもないように思われる。浅草演芸ホールの8月興行も、同ホールのプログラムによれば、上席が芸協の「にゅうおいらんず」、中席が落協の「吉例・納涼住吉踊り」、下席が芸協の「お笑い七福神・謎かけ」&「禁演落語の会」という特別企画興行となっていて、これも一種の集客てこ入れ策として始まったと思われる番組となっているが、すっかり定着した感がある。

この日は仕事が速く片づき、昼席にギリギリ間に合った。幸い空席はあったが、9割近い入り。最近の浅草はいつもお客さんが多いので驚く。

平成28年8月26日(金)

浅草演芸ホール

昼席(途中入場)

桂文治(桂歌春or柳亭楽輔の代演)「代書屋」:東京では落協の柳家権太楼師匠の十八番だが、文治師のも面白く、とてもよく受けていた。

鏡味味千代:初見。美人のお姉さんによる大神楽。とても堂々とした高座。先日観た正二郎さんといい、大神楽に若手が増えてきたのは素晴らしいこと。

三笑亭笑三「漫談」:長老が元気よく登場。大きな拍手で迎えられた。神社での賽銭の話題から消費税、そして郵便代の節約のアイデア。「よろしいですか、ここがポイントですよ!」と扇子で床をトントン。馬鹿馬鹿しくて大爆笑。トリだが、このあと大喜利となるため短めに終了し、いったん緞帳が下がった。

大喜利「謎かけ お笑い七福神」:出演は一番左が司会の三笑亭笑三師匠。メンバーは左から春風亭昇也さん、三遊亭遊子さん、桂文治師匠、春風亭昇羊さん、桂翔丸さん。そして、アシスタントが唯一の女性の三遊亭遊七さん(名前が違っていたらごめんなさい)。以上7名が、それぞれ七福神のお面を持って、それにちなんだ謎かけでまずは自己紹介。続いて、会場から出されたお題で即興の謎かけを披露していく。悪い回答の場合には笑三師匠が鐘を鳴らし(なんとも言えない味のある音色の鐘で、チンチン電車の「チンチン」のような「カンカン」のような音色だった)、遊七さんが張扇で回答者の頭を叩いたあと、顔に墨が塗られていく。この遊七さんがとても品のあるきれいな顔をしているにもかかわらず、張扇の叩き方が凄まじく、会場にものすごい音と回答者の悲鳴が響き渡り大爆笑となった。浅草演芸ホールでの大喜利体験は、昔、「可楽まつり」で観て以来。その時も司会は笑三師匠だったことを思い出した。

昼席で4分の3くらいのお客さんが帰っていった。ここが席移動のチャンス。 昼席では3列目の右端のあたりだったが、5列目くらいの中央やや右寄のあたりに移動。夜席ではマジックジェミーさんが登場予定なので、うっかり前の方に座っていると、いじられる恐れがあるw

長丁場の夜席に備えて栄養補給にとアイスクリームを購入するのが私の定石。しかし、売店の閉店時間が17時って、いくらなんでも早すぎやしませんか?

夜席

古今亭今いち「魚根問」:やかんの前半部分。とても雰囲気のある前座さんで将来が楽しみだが、マクラで笑いを取ろうとしすぎ。せっかくの稽古の場なのだから、もっと普通に噺に専念した方がいいと感じた。それで十分面白いと思われた。

桂翔丸「雑俳」:昼席の大喜利に続いての高座。「テトテト・・・」の部分は大熱演。会場にいた子どもたちへのサービスかw

チャーリーカンパニー(コント青年団の代演):寄席では初見。相方は交代していたがリーダーが健在でうれしくなった。「バカに利く薬」のコント。いやぁ、受けた受けたw

三笑亭可龍「桃太郎」(春風亭小柳と出番交代):落協の三三師匠に似ている?「桃太郎」でこんなに笑ったのは初めてかもしれません。

春風亭小柳「新聞記事」(三笑亭可龍と出番交代):芸名は小柳(「こりゅう」と読む)だが本名は中村(なかむら)。本名だけでも覚えて帰ってくださいw。「新聞記事」は得意ネタなのだろう。前にも聴いた覚えがある。どんどん高座にかけて、鉄板ネタにしてください。

マジックジェミー:七月の末広亭と同じネタ。トランプの奇術では予想どおり最前列のお客さんたちが犠牲にw。しかし、当てたのは前回と同じカードだったような気が・・・。偶然か?

桂歌助「替わり目」:寄席の定番ネタだが、芸協では先代助六師匠の高座が絶品で、歌助師もよく似た演出でした。そういえば、芸協ではその助六師匠の型(型と言えるのかは?)で演じられることが多いように思います(助六師匠がテレビやラジオに出演されるときの演題はなぜか「代わり目」と表記されていましたネ)。

三遊亭とん馬「犬の目」:夜の部前半のMVPはこの師匠。今夜の良い流れを確実なものにしてくれた。

宮田陽・昇:短い時間ながらさすがの高座。もはや芸協番組に必ず名前が入っていて欲しいと思うコンビ。

昔昔亭桃太郎「裕次郎物語」:珍しいことにマクラがなく、いきなりネタへ。久しぶりだという「裕次郎物語」へ。後半、歌が飛び出すが、お客さんがそのたびに拍手をするものだから、なかなか歌が終わらない。最後は「もういいよ!」との声が飛んでくる始末w。抱腹絶倒のまま前半戦終了。

お仲入り

「禁演落語の会」

石井徹也:後半からは「禁演落語の会」となる変則プログラム。食いつきは石井先生。大変著名な演芸記者(?)の方だが、お姿を拝見するのは初。芸人と見まがうような存在感。尺台を前にしての座り高座で禁演落語についての解説が始まったのだが、マイクの調子が悪いのか、声が聞き取りにくい。それと、最初の自己紹介をもっとハッキリとやった方が良かった。というのは、私の後ろに座っていた年輩のご夫婦は、この高座が講談だと思っているらしく、最後までちんぷんかんぷんだったようでとても残念だったw。しかし、話の内容はさすがにとても興味深いもので、妾にかかる必要経費は確定申告すれば税額控除の対象になるなんて初めて聴きましたw

桂伸三「悋気の独楽」:石井先生の後だったこともあり、プロの話術の凄さを体感。なんでもないようにしゃべっているようにみえて、実によく伝わってくる。そのことが認識されただけでも浅草演芸ホールに来た甲斐がありましたw

コントD51:お婆さんと警備員のネタ。水を得た魚の如く、もはや何をやっても許されるといった雰囲気。

雷門小助六「ひねりや」:おそらく初見。ネタも初聴き。とても良かったです。

立川談幸「紙入れ」:芸協番組では初見。定席でこういう師匠が見られるのは嬉しい。また、気のせいか、師匠もとても楽しそうなのがイイ。こんなに最初から最後まで楽しそうに演じられる「紙入れ」も珍しいw

やなぎ南玉:初見。風車では女楽師匠の芸がしっかり継承されていて、懐かしさがこみ上げてきた。

三遊亭遊三「品川心中」:前回聴いた「禁酒番屋」に続き、凄い高座を拝見することができた。本気モードの名人の凄さを堪能。


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