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久々の芸協定席(その3) [落語]

あけましておめでとうございます。今年もマイペースに更新していきたいと思います。

さて、前回に引き続き新宿末広亭での芸協定席を続けます。昼席に続き今度は夜席です。

 

平成23年12月15日(木)、末広亭

夜の部

落語 桂竹のこ「からぬけ」

落語 春風亭笑松「新聞記事」

漫才 宮田陽・昇

落語 桂米多朗「饅頭こわい」(桂文月と順番入替)

落語 桂文月「あわてもの」(桂米多朗と順番入替)

物まね 江戸家まねき猫

落語 三遊亭遊之介「雛鍔」

落語 三遊亭左遊「噺家の夢」

奇術 北見伸&スティファニー

落語 三遊亭圓馬「鰻屋」(古今亭壽輔と昼夜交替)

落語 三笑亭茶楽「子別れ」

お仲入り

落語 三遊亭春馬「だくだく」(春風亭昇乃進の代演)

俗曲 桧山うめ吉

落語 古今亭今輔「飽食の城」(桂竹丸の代演)

落語 三遊亭圓輔「七段目」

太神楽 翁家喜楽・喜乃

落語 春風亭小柳枝「抜け雀」

 

賑やかだった昼席とは一転、お客さんが一斉に帰ってしまい、ずいぶんと淋しい客席になってしまった。寄席の雰囲気は生き物のように千変万化するということを感じた。

前座さんはめくりに「竹のこ」とあった。芸協HPにはまだ名前がないが、桂竹丸師匠のお弟子さんらしい。

二つ目は笑松さん。「坊様ではありません」。

漫才の宮田陽・昇を観たのは初めてかもしれない。宮田章司師匠のお弟子さんだろうか?「わかんねぇんだよ!」の連発に爆笑。淋しい客席を盛り上げてくれた。

米多朗師は米助師匠のお弟子さんで、以前は桂デットボールと名乗っていたはずだ。師匠とは違って古典派なのだろうか?

文月師は若手真打ち。この師匠の高座は二つ目時代からよく遭遇したが、淋しい客との相性は良くないと思う。客席が重たい。

まねき猫さんは「枕草子」の朗読に合わせ、春夏秋冬の虫や動物の物まねをするという趣向。夏の蚊の物まねが可笑しかったが、客席は重たいままだった・・・。

遊之介師匠は「雛鍔」を熱演。しかし、重たい客席はどうにもならない・・・。自己紹介で、小遊三師匠の2番目の弟子で、弟子は2人しかいないとか言っていた(ウソでしょw)。

次に登場した左遊師匠の朗らかな声と雰囲気で、重たい客席は救われたと思う。「噺家の夢」は自作なのだろうか?正月興行で聴いた記憶がある。

続いて奇術。お馴染みの北見伸さんはあっさりと下がり、もう一人の女性が良かった。名前はたしか小泉なんとかと言っていたように思う。超能力でトランプを当てるたびに、不気味な声で「オホホホホホ・・・」と笑うのだが、これが凄く可笑しい。

圓馬師は若手だと思うが、既に風格さえ漂う本寸法の芸。

仲トリは茶楽師。随分頭が涼しくなった感じで、妙にテカテカ光っていた。演目はなんと「子別れ」。15分ちょっとでサゲまで通しでやってしまったのには驚いた。

食い付きは代演で春馬師。「だくだく」を熱演。この演目は寄席では初体験でした。

うめ吉さんは倉敷市出身。昼席のぴろきさんといい、この日の高座には岡山出身者が2人も登場した。俗曲という地味な分野ながら、若くて華やかなその高座は今の芸協にとって宝だろうと思う。

次はプログラム上は柳好師と竹丸師の交互出演となっていたが、登場したのは今輔師。壽輔師のお弟子さんだがスゴイ名を継いだものだ。自作の新作落語らしき内容で、豊臣秀吉がいくら兵糧攻めをやっても城が落ちず、どうなっているんだろう・・・すると、という噺だった。

圓輔師は芸協屈指の古典の名手。前日が赤穂浪士の討ち入りの日だったことにちなみ「七段目」。

ヒザに上がった太神楽の喜楽師匠。この番組では娘さんである喜乃さんと久しぶりの高座をつとめているという。以前はスリル満点の高座だったが、喜乃さんはとても落ち着いていた。逆におとっつぁんの喜楽師匠が十八番の「玉子落とし」で冷や汗をかいていた。1つの玉子が落ちるさいにコップに突き刺さったのだ。「こんなこと初めてです」と言っていた。

トリは小柳枝師匠。演目は一瞬「竹の水仙」かと思ったが、「抜け雀」だった。しかし、いつもの小柳枝師匠らしくない雑なせりふ運びが目立ったように思う。

寄席の高座を観るのは本当に久しぶりだったが、今回感じたのは、気の抜けた、あきらかにやる気のないような高座が皆無だったことで、これは意外だった。ネタを演らず、漫談で逃げる高座をこれまで何度も観てきたが、この日の演者は皆、一生懸命、ネタを演ってきた。にもかかわらず、夜席が重たい雰囲気になってしまったのはなぜなのだろうか?

最近の寄席の傾向として、平日にも関わらず昼席は盛況で夜席は淋しい。これはお芝居の世界も同じらしい。ということは、昼席はなにもしなくても盛り上がる可能性があり、席亭や協会がテコ入れをすべきなのは夜席なのではないかと思う。

その辺のアイデアを次回に紹介してみたいと思う。

 

 


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ゲンゴロウ

落語評論いつも拝見しております!私は左遊さんが何だか前から好きです・・正直それ程凄いッという感じではないのですが昔風の良さを漂わせた雰囲気が実に寄席の噺家らしくて実に高座を見ていても嬉しくなります。てがたさんの適切なコメントは本当に楽しく、よしゃ自分も寄席に行ってみようかという気持ちにさせていただいております!
by ゲンゴロウ (2012-01-26 21:54) 

てがた

ゲンゴロウさま、いらっしゃいませ~!!

長らく更新をサボリ、申し訳ありません・・・。
そろそろ、更新をと思っていたところでした・・・。

左遊師ですが、この方は不思議な師匠です。普段はなんと言いますか、
非常に軽い印象がありますよね。ところが、私は、この師匠のスゴイ高座に2度出会ってしまい(「ねずみ穴」と「ねずみ」でした)、以来、ずっと好きな噺家さんです。でも、普段の軽~い高座ではほとんどスゴさが感じられないので、どちらが本当の左遊師匠なのかが不思議です・・・w




by てがた (2012-02-18 21:58) 

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