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蜷川幸雄「三文オペラ」(その3) [芝居]

さて、ニナガワ「三文オペラ」の続きです。

蜷川さんはこの芝居を上演するにあたり、歌が上手い役者さんを揃えたと言っています。確かに私の大好きな新劇の俳優さん。例外はあるのですが、総じて歌は上手くない人が多い。

今回の男優陣は鹿賀丈史、村井国夫、それに瑳川哲朗。大江戸捜査網の井坂十蔵役といえばこの人。怖い顔だけでなく、歌唱力を買われての抜擢らしい。

女性陣は元タカラヅカ男役トップの大浦みづき、だんご三兄弟の茂森あゆみ、演歌歌手のキム・ヨンジャ、元アイドル歌手の森川美穂。なんというか、私にはもう支離滅裂な起用にしかみえない。しかし、蜷川氏の舞台の出演者はいつも大体こんな感じのようだ。

出演者には不満があったが、何と言っても「三文オペラ」である。原作が良いので楽しめることは間違いない。そう考えて、独身時代はあまり芝居を観たことがないという嫁さんを連れて大阪まで出かけたのだった。

【序幕】ロンドンのソホー地区。乞食は物乞いを、泥棒は盗みを、娼婦は淫売をしている。

♪序曲

♪メッキー・メサーの殺しの歌(マック・ザ・ナイフ):モリタートの歌手

 

まず序曲。この序曲はなかなかイイ曲だ。昔上演された、俳優座の「三文オペラ」では、舞台の脇に「乞食楽団」と称するぼろぼろの身なりの楽団が伴奏をつとめていたという。その演奏はお世辞にも上手とはいえないものだったらしい。ところが、この日の楽団はオーケストラボックスに入っていてオペラのようだった。演奏は上手いのなんの。指揮はピアノの弾き振りで宮川彬良氏が担当していた。当時、私はこのアキラさんを全く知らず、しばらくして、NHKの「ゆうがたクインテット」という番組を観て、「アッ!この人・・・!!!」ということで、どんな人なのかを知った次第。

序曲に続いて幕が上がり、モリタートの歌手なる人物がこの物語で一番有名な「マック・ザ・ナイフ」の歌を歌う。後ろでは泥棒や乞食、娼婦たちが踊っていた。

 

【第1幕】女王の戴冠式を控えたある日。泥棒一味の大将・マクヒス、またの名をメッキー・メサー(マック・ザ・ナイフ)と、乞食の総元締で「乞食の友社」を経営するピーチャムの一人娘・ポリーが、親に内緒で結婚式を挙げる。メッキーとは戦友で警視総監のタイガー・ブラウンも二人を祝福するが、それを知ったピーチャム夫妻は驚く。ポリーにマクヒスと別れるように説得するが、ポリーは言うことをきかない。そこでピーチャムは警察にマクヒスを逮捕させる計画を算段する。

♪朝の賛美歌:ジョナサン・ピーチャム

♪そのかわりのソング:ジョナサン・ピーチャム、ピーチャム夫人

♪貧乏人の祝婚歌:泥棒たち

♪海賊ジェニー:ポリー

♪大砲の歌:マクヒス、タイガー・ブラウン

♪愛の歌:マクヒス、ポリー

♪バルバラの歌:ポリー

人間関係のもろさについて~第1幕のフィナーレ:ジョナサン・ピーチャム、ピーチャム夫人、ポリー

 

第1幕。マクヒス役の鹿賀丈史が登場し、客席に向かって「やぁ、どうも」。マクヒス役がとても楽しそうだった。

後で登場するジェニーの持ち歌「海賊ジェニー」をポリーが歌う。「この歌を歌う娼婦をあなた知っている?」とマクヒスに尋ねる。愛人の1人なのでもちろん知っているが、知らない振りをするマクヒス。

2人だけの結婚式のお祝いにかけつけたタイガー・ブラウン。彼はロンドンの警視総監で本来は敵同士のはずだが、マクヒスとは戦友。そしてウマがあう親友なのだ。マクヒスとブラウンは戦争中のことを思い出しながら懐かしそうに「大砲の歌」を歌う。この歌は好きだなあ。

後日、このことを知ったポリーの両親(ピーチャム夫妻)は大いにあわてる。マクヒスと別れるように説得してもポリーはすっかり心を奪われてしまっている。仕方なく、警察に通報してマクヒスを逮捕してもらう算段を立てるピーチャム氏。ピーチャム夫妻とポリーの3人の言い争いのような可笑しな三重唱で第一幕が下りた。

(以下、続く)


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